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ポルトガル語を勉強するなら発音練習は絶対必要

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ぼくはブラジルに2年ほど住み、ポルトガル語の勉強は3年目になる。大体思うように話せるし、ニュースや日常会話も問題なく理解できるようになったのだが、今振り返るとあまり効率の良い勉強方法ではなかった気がする。今回ポルトガル語の発音についてまとめたのは、ポルトガル語(たぶんすべての外国語がそうだと思うけど)を勉強するうえで最初にきれいな発音をマスターしておくことは一番大切なことだと思っている。ちなみに僕自身、発音はかなりきれいなほうだと思う。ブラジルにいたときも現地に住む日本人に、何人もお会いし彼らが話すポルトガル語を聞いたが、それを踏まえても僕の発音はきれいなほうだ。実際ブラジル人と話すと〝お前発音めちゃくちゃきれいだな“みたいなことを何度も言われた。

絶対に発音練習をすべき理由。

ぼくはポルトガル語の勉強を始めて一年目、文法を覚え、単語を大量に暗記し、馬鹿みたいに多い動詞の活用を覚え、という感じでやってきた。結構勉強したから、もうブラジル人と自由に話せるだろうと意気揚々と積極的に話そうとする。しかし上手くいかない。あまりブラジル人が言っていることが分からないし、自分の言いたいこともなぜか上手く伝わらない。文法は正しいはずなのに。単語もあっているのに・・・・・・。
サンパウロにいたときに成り行きでサンパウロ大学生の子が僕に1か月ほどポルトガル語を教えてくれる機会があった。サンパウロ大学は南米で1位の大学だけあってさすがにその子は頭がいい。教えるのもうまい。その指導の内容のほとんどがなんと発音だった。僕がポルトガル語の本を音読しながら、間違った発音は一つ一つストップし、直してもらった。これがかなり功を奏した。最初は自分のどこが間違っているのかが分からない。しかしその子の言う通り言い直し、いろんな口の形を試し、発音し直し、その子がそれだ!といった口で何回も発音し、口に慣れさせる。そうすると自然とできるようになる。英語を話せる人はそうではないのかもしれないけど(当時僕はまだそんなに英語が話せなかった。)

この練習は絶対したほうがいい。

ぼくはその子と毎日1時間の読み合わせを1か月ほど続けた。発音自体は毎日やれば1,2週間でマスターできるだろう。その後の自分のポルトガル語力が一気に上がった感覚があった。もちろんまだ完璧ではなかったけど、明らかに聞き取りの力、相手に伝える力が飛躍した。というのも以前はブラジル人の言っていることが分からなくてゆっくり言い直してもらって初めて分かったということがよくあったが、その時に聞き取れなかった単語は実はよく知っている単語だった。
つまりこういうことである。
ちょっとでも発音が間違っていると、せっかく単語帳などでその単語を覚えていても聞き取れない。結局自分の中にない発音は聞き取れないのだ。これでは実践力はゼロに等しい。だからこそ発音練習は最初にやるべきなのだ。
またこういうこともあった。ブラジル人も基本的に大きな声で話す。だから僕が話したポルトガル語を彼らが聞き取れないのは声が小さいからだと、そう思った。しかし中にはささやくような声でもしっかり会話が成り立っているブラジル人もいるではないか。一体何が違うというんだ!と。やはりそれも発音練習をしてからはるかに聞き取ってもらえるようになった。発音の大事さが少しでも伝われば幸いです。
発音の基本は参考書などを見てもらえればいいと思う。ここに載せるのは間違えやすく、重要なものだけ。それでは。

rの発音

  • coração (コサゥン)
  • natureza (ナトゥザ)
  • entretanto (エントタント)
  • agradecer (アグデセル)
  • maravilhoso (マヴィリョゾ)
  • praticar (プチカール)
  • igreja  (イグジャ)

かっこの中はなるべく正しい発音をカタカナにするとこんな感じになるということで付けてある。

発音のコツ

英語でもよくあるLとRの違い。Lは基本的に普通のラリルレロで良い。じゃあRは何が違うのか。それは舌の力を使うということだ。舌の力を使いながらラリルレロと言う感じ。実は一番ネイティヴに近いのはヤクザとかが言う(実際今の時代にまだ使ってるのか分からないけど)“オラァァ”というときの舌の使い方。その時に舌を振動させながら、ラが重なるように発音される。子供のころにラのようなルのような中間の音でルルルルルル・・・・と舌を連続で振動させたことはないだろうか。実はあの舌の使い方が完璧なのだ。それでcoraçãoを発音するとコラサゥンみたいになる。これで何回も発音し慣れさせると良い。最終的には舌を振動させる直前で止めながら発音するのがネイティヴに最も近い。 いいだろうか。ポイントは舌の力を使うこと。実は日本人はこれが苦手だ。なぜか。それは日本語の発音は極めて単調で舌の力などほとんど使わないからだ。だから正しい発音が分かったからできるようになる訳ではない。必ず意識して何度も発音し練習し舌に慣れさせること。慣れれば自然に正しい発音でできるようになる。

vの発音

  • viver (ヴィヴェール)
  • voz (ヴォズ)
  • vida (ヴィダ)
  • havia (アヴィア)
  • vento (ヴェント)

これはたぶん英語と同じである。下唇を上の歯で噛むようにしながら発音する。

ciの発音

  • experiencia (エスペリエンスィア)
  • capacidade  (カパスィダージ)
  • precioso (プレスィオーゾ)
  • suicidar (スイスィダール)
  • especial (エスペスィアゥ)
  • suficiente (スフィスィエンチ)
  • ciencia  (スィエンスィア)

発音のコツ

このciの発音もめちゃくちゃ重要。参考書にも書いてあるけど、たまに間違っていることがある。僕が持っているある参考書にはciを「シィ」と書いてあるものがある。これでは間違って覚えてしまうだろう。 カタカナで書くと「シ」ではなく、「スィ」である。これが自然にできるかでポルトガル語の本の読みやすさも全然違う。「シ」と発音するよりも上の前歯の後ろ当たりに少しスペースを作って、息を出しながら発音する感じ。やってみるとそういう風になると思う。いいだろうか。 「ci」は「スィ」である。「シ」ではない。cienciaは「スィエンスィア」。二回出てくるからこれがかなりいいにくい。これがうまくできるかで時間がたつと聞き取り能力とリーディング能力が天地の差になる。

zの発音

  • vazio  (ヴァズィオ)
  • cozinhar (コズィニャール)
  • dizia (ジズィア)
  • fazia (ファズィア)

発音のコツ

「ci」のzバージョン。つまり「ズィ」と発音する。diziaは「ジズィア」になる。dで始まるから「ジジア」となりやすいので気を付ける。ciが出来れば問題ないと思う。

siの発音

  • possivel (ポッスィヴェウ)
  • explosivo (エスプロズィヴォ)
  • situação (スィトゥアサゥン)
  • simbolo (スィンボロ)
  • prisioneiro (プリズィオネイロ)
  • visitar (ヴィズィタール)
  • ensinar (エンスィナール)

発音のコツ

基本的な発音のルールは参考書で確認してもらいたい。 頭に来るときなど、濁らないときは「ci」と同じ、すなわち「スィ」になる。同じである。特にSituaçãoは日本人が正しく発音するのが最も難しい単語の一つだと思っている。英語だとこの単語はsituation「シチュエイション」と読む。だから「シチュアサゥン」になりやすい。正しいのは「スィトゥアサゥン」である。「シ」ではなく「スィ」で、「チュ」ではなく、「トゥ」である。それで読むとものすごく読みにくい。でも慣れてくるとどんな単語でも意識なく自然と正しい発音で読めるようになる。せっかく外国語を勉強するのならば、細かいところにもこだわり高みを目指してこそ良い仕事ができる。

traの発音

  • encontrar (エンコントラール)
  • estrada  (エストラダ)
  • atraves  (アトラヴェス)
  • estragar (エストラガール)
  • trabalhar (トラバリャール)
  • concentrar (コンセントラール)

発音のコツ

???と思われるかもしれないが、日本人にはやはり難しい発音だ。カタカナで書くと「トラ」と発音すればいいのだが、この「ト」と「ラ」の間の間隔が極めて短く発音する感じが正しい。rの発音でやったように、tの音を発したらそのままの勢いで素早く舌を震わせながらraを発音し「トラ」と読む感じ。イメージこのtraで一音ぐらいの気持ちで読むと良い。「トラ」ではなく、「tラ」となり、子音のuを入れずに読む感じである。上にあげたような単語を何回も発音し練習すると良い。 CD付 ジョゼ・ピニェイロの歌って覚えるポルトガル語という参考書にはこのtraは一音節で読むとしっかり書いてある。ほかにもpra,br,cl,crなどこれらは全て一音節で読む。

  • prato (pラット)
  • brasil (bラジゥ)
  • clube (cルビ)
  • criança  (cリアンサ)

こんな感じ。

jの発音

  • junto (ジュント)
  • ajudar (アジュダール)
  • justo (ジュスト)
  • sujo (スージョ
  • tijolo (チジョロ)
  • objetivo (オブジェチヴォ)

発音のコツ

英語ができる人は初めから問題ないかもしれない。この発音でよく指摘されたのがdの音が混ざっているということだった。は?d?何を言っている?と思ったが、ブラジル人には違う音に聞こえるようだ。すなわちjuntoだったらjuの間がjduみたいな感じになっているらしい。これを正確に発音するのはかなり難しい。でも練習すれば確実に少しづつきれいになっていく。カタカナでいうとダヂヅデドの音が全く混ざらないように発音するイメージ。「j」の音で最初から最後まで行く感じ。普通の日本語のカタカナで「ジュ」と読むとこれはすでにdの音が混ざっている。もっと純粋にjだけで発音する。申し訳ない。これ以上の説明ができない。

gの発音

  • agir (アール)
  • ginasio (ナシオ)
  • vigiar (ヴィアール)
  • geralmente (ジェラゥメンチ)
  • tigela (チジェラ)
  • refugio (ヘフオ)

発音のコツ

この発音を「j」の後に持ってきたのには理由がある。実はこれらは上の「j」と同じように発音する。同じ発音でいいらしい。つまり、確かにagirは「アジール」と読むのだが、「d」の音はなるべく入らないようにする。「アジュィール」、これをもう少しさらっと言って「アジール」にする感じ。カタカナにすると確実に「アジール」であってるのだが、しかし「d」ではなく「j」の発音で行くことを意識する。機会があったらネイティヴに聞くと良い。しかしその時は、多くのブラジル人は適当なので人を選ぶこと。僕に教えてくれたブラジル人は、日本人的なきめ細かさがある人だったから信頼できた。

その他の特殊な発音

  • substancial (スビスタンスィアゥ)
  • substituir (スビスチトゥイール)
  • subsolo (スビソロ)
  • arroz  (アホス)
  • rapaz (ハパス)
  • trouxe (トロウ
  • os animais (オニマイス)
  • distinguir (ジスチングィール)

その他の変わった発音を上にいくつか挙げた。上の三つは、ポルトガル語ではなぜか、母音がないときに「i」の音を弱く入れることがある。だから3つとも「スビ」となっている。電子辞書で発音を聞いてみたところ、電子辞書のものもちゃんとそうなっていた。もしあるならば確認しておくと良い。
arrozとrapazは普通に読んだら「アホース」と「ハパース」なのだが、「ー」が「イ」に変わる。なぜかはわからない。ブラジル人に質問してみたことがあるのだが、彼らにもわからないとのこと。でも皆そう発音する。ちなみに電子辞書は間違っていた。最後のtrouxeはtrazerの完全過去形だが、普通に読むと「トロウシェ」にしてしまいそうだが、正確には「トロウセ」なので覚えておくと良い。ちなみにxの発音は4つくらいあるので参考書でしっかり確認すること。os animaisは連音化の一つの例。冠詞のosのsとanimal(複数形animais)のaが連なって発音されるので「ザ」になる。ほかにもこういうのはある。最後のはかなり繊細な違いで、発音記号は同じなのになぜかguiを「ギ」に近く発音するのと「グィ」寄りで発音するものがある。これは僕も100%とは言わないが違いがある。distinguirの場合は「グィ」。例えば、conseguirは「ギ」寄り、preguiçosoも「ギ」寄り。発音記号が同じなのになぜだろうと思うが、電子辞書の発音も確かにそうなっている。distinguirは上のように発音するのだ。ほかにもあると思う。僕が直接教えてもらったのはこの単語だけだったが。

以上だが、また思い出したのがあったら追加する。