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Astronaut

宇宙飛行士に憧れていました。科学、ポルトガル語、アニメ、ブラジルetc、取り扱っております。

ポルトガル語のよく使う主要動詞についての説明と使いこなす理解の仕方を考えた。

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ホントかどうかは分からないが、以前僕の友達が言っていた話。
アメリカの一般的な企業で使われる英単語の数はビジネス英語なども含めて10000単語以上らしい。確かにそのぐらいは軽くあるだろう。じゃあブラジルの企業で使われるポルトガル語の単語数は?
その友達曰く2000~3000しかないということだ。
本当か?という気がしなくもないが、ポルトガル語が語彙力に乏しいのはほぼ間違いないと思う。
でもそれは逆に言うと、別の事実を示している。
つまり、何でもかんでも同じ単語を使うということだ(または組み合わせて無理やりそういう意味にする)。

ある面、主要動詞を押さえておけば、ほとんどその動詞だけで生活することもできなくはないかもしれない。
今回は本当に頻発するポルトガル語の主要動詞についての簡単な説明というか僕のイメージと辞書にある多くの意味の中でも特に使われるものなどについてまとめておこうと思う。
以前の記事でもふれたが、ポルトガル語は語彙力の少なさにより一つの単語の用途が広がる。
ブラジルで生活していると、え?その単語そういう意味でも使うの?ということがよくある。
これはもちろん、一つ一つ慣れていくしかないのだが、正しいニュアンスを理解していれば、状況から、意味がぱっと理解できることがある。
ポルトガル語を覚えたい人のために少しでも助けになればと思う。

今回取り上げた動詞(徐々に増やす予定)
fazer
daixar
ir
ficar
tomar
pegar
sair
encontrar
tirar
passar

僕の偏見でいくつか動詞を選んだ。
これらの動詞は本当によく使う超重要動詞だ。
本質的には経験を積むしかないのだろうが、少しでも早くそのニュアンスをつかめる説明を考えてみた。

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fazer

fazerという動詞を辞書(白水社の電子辞書)で調べると、他動詞として28通りの意味が出てくる。
ブラジルにいるともう何でもかんでもfazを使うのが分かると思う。
まずそれらの中でも特に使う意味をピックアップしてみた。

~する
O que você está fazendo agora?
あなたは今何をしているのですか?
つくる
Deus fez o mundo.
神が世界を作った。
させる
Uma saudade fez-o chorar.
なつかしさが彼を泣かせた。
~になる
Faz tres anos que eu começei a estudar o portuguese.
ポルトガル語の勉強を始めて3年になる。

さてこれらの意味から、fazerを最も適切に表現する日本語は“~を成す”という感じになるのではないだろうか。単純に“つくる”ではなく“する”でもなく“~を成す”、である。
使役の場合は後ろの目的語であるo(直接目的語:彼を)に働きかけ、後ろの動詞chorarへと作り変えるイメージだ。彼をchorarへと、変化を成し遂げるということだ。また4つ目の文においても、ポルトガル語の勉強を始めて3年という期間を満了するという意味での“成す”だ。
辞書の他の意味に対しても応用が利きそうだ。

単語帳には単純に“つくる”とか“する”という意味で書いてあるかもしれない。
しかしそれだけで覚えてはいけない。
最も近いニュアンスは“~を成す”だ。
熟語でfaz parte de~というのがある。

Eu faço parte de grupo de atividades voluntários.
わたしはボランティア活動のグループに参加してます。


faz parte de~のもともとの意味は~の一部を成す!である。ここに現れているではないか。
~のparte(一部)を私が“成している”ということだ。

deixar

deixarも超重要動詞。
辞書では大体21通りほどの意味が載っている。
またいくつかよく使う例を挙げよう。

出る、離れる
deixar a sala.
部屋を出る。
やめる、捨てる
deixar o serviço
仕事を辞める

deixar fumar
たばこを吸うのをやめる
残す
deixar os recados.
メッセージを残す。
~せずにはいられない(nãoを伴って)
Não posso deixar de pensar assim.
私はそのように考えざるを得ない。
~させる
deixe-me ver これはブラジルで極めてよく使う表現で“見せて”とか“貸して”とか“私にやらせて”という意味でめちゃくちゃ使う。
ちなみに発音はデイショヴェーである。meは発音されない。

同じようにdeixarには“託す”とか“譲る”という意味も生まれる。

deixou-me o seu lugar
彼は私に席を譲ってくれた。


他によく使われたのは、例えばご飯を食べた皿を僕が洗おうとすると、deixa, deixaと言われた。これは“おいてっていいよ”という意味だ。

また小さい子が泣いていて僕がどうすればいいかあたふたしていると、やはりdeixaと言われた。これは“ほうっておけ”という意味だ。

さて、そろそろわかってきただろうか?

僕が思うdeixarを最も適切に表現する日本語は、
“その場に残して去る”というイメージから“残す”である。
deixar os recadosなどはそのままであるし、人に対して“残して去れば”、使役譲る、託すという意味になるし、可能の意味もなり得る。
また残して離れることはできないとすれば、
“~せずにはいられない”という表現にもなり得る。
deixarは“その場に残して去る”イメージ。

ir

irは“行く”で構わない。
ただ重要動詞なので取り上げる。

ir + 動詞で口語の未来形としてよく使う。

また不完全過去形も使う。それはこの方の記事で分かりやすく書いてある。

www.porgoru.com

ficar

ficarは英語で言ったら、stayと置き換えるとわかりやすいと思う。

基本的にはある一定の場所、状態に“留まる”だ。

留まる
ficar em casa.
家にとどまる。
位置する
Brasília fica no Planalto central.
ブラジリアは中央高原にある。
~になる
ある状態に“留まる”というところから、“~になる”という意味になる。
ficar doente 病気になる
ficar satisfeito 満足する
ficar bravo  怒る
ficar triste   悲しむ
似合う、適合する
Este chapéu lhe fica bem.
この帽子は彼によく似合う。
~し続ける
Ele ficou trabalhando.
彼は働き続けた。

この場合も、“働いている”という状態に“留まった”というところから、“~し続ける”という意味になる。

tomar

tomarも様々な場面で使う動詞だが、基本的には“とる”と覚えればよい。
それは物質的なものだけにとどまらない。

とる
Toma uma maçã da cesta.
籠のリンゴを取る。
占める
O quadro toma a maior parte da parede.
その絵は壁の大部分をふさいでいる。
大部分を“とっている”
(時間を)とる
A tradução tomou três dias a mim.
その翻訳に私は3日かかった。
(その翻訳は私に3日とった)
受け入れる
Tomar ordens.
命令をきく(命令をとる)
乗る
tomar um táxi.
タクシーに乗る。

tomar um ônibus.
バスに乗る
(授業などを)受ける
tomar aula de piano.
ピアノのレッスンを受ける。

いろんな意味があってもすべて一つのニュアンスから派生しているのが分かると思う。すべての意味を覚えようとしてはいけない。そんなことはできない。イメージとニュアンスで覚えたほうが聞くときも自分が使うときも応用が利く。

pegar

pegarも“取る”に近い意味を持つが、辞書で見るともう少し多様な使い方が載っている。もっと言うとpegarは“捕える”というのが適切な印象を受ける。ただ取るだけでなく、“それをしっかり確保する、自分のうちにとどめる”そんなイメージだ。

くっつける
Pegar os selos na carta.
手紙を切手に貼る。
これも手紙に切手を“捕えておく”という意味だろう。
感染する
Pegar uma doença a + 人
人に病気を移す。
得る
乗る
理解する
経験する
到達する

これらの意味もすべて“確保する”という感じのイメージから理解できる。

sair

sairは基本は“出る”とか“離れる”だ。

sair de casa
家を出る
não sai da memória.
頭から離れない
sair de perigo.
危険を切り抜ける

sairは本当に日本語の“出る”で構わないと思う。
例えば水道から水が出ると言う場合もsairは使える。
não sai água
水が出ない。

sair は“出る”だ。

encontrar

一番よく使うのは、
encontrar-se com ~で ~と会う、である。
encontrarは“会う”でもいいのだが、イメージ、もう少し広義だ。すなわち、2つのモノ、人でも物でも出来事でもいいだろう、2つの“モノ”が“出会う”“遭遇する”イメージである。
だから“見つける”とか“発見する”という意味にもなるし、“衝突する”とか“事故に遭う”など悪いものにも使える。さらにその出会った二つのものが、向き合っているところから、“対立する”とか“反対する”という意味にもなる。

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こんなイメージ。

元々英語だったらenconterなので、悪いものに偶然“遭遇する”というニュアンスが強い動詞であり、ポルトガル語でも同じイメージを含むということだ。
ただ人に会うだけならverも使うことができる。というかverの方が使うかも。

見つける
encontrar o objeto perdido.
無くしたものを見つける。

encontrar a solução de um problema.
問題の解決策を見つける。
反対する
Seu procedimento enconta as leis.
彼の行動は法律に違反する。

tirar

tirarも“取る”に近い。
近いが決定的に違うのは、tirarは“取って除く”すなわち“取り除く”というのが正しいだろう。
ただtirarは一言で言い表しづらい。
例えば壁に張り紙があるとする。
それを“取って”と言うときにtira!と言えば、取り除くことを意味する。pegarやtomarも“取る”だが、この2つは“とった”ものを手中に収めるイメージなので、そちらにフォーカスしている、つまり取った張り紙を手に持っている状態が思い浮かぶのに対し、tirarは壁から張り紙を取り除くことにフォーカスしている。

ただtirarで他によく使うのは、“写真を撮る”という表現だ。
tirar fotoと言うが、これは“取り除く”というのとはちょっと違う気がする。
どうもtirarは“取り除く”という意味で使うのが一番多いが、もっと広くただ “取る”という意味でも使えるようだ。

写真を撮る
tirar foto
試験で10点を取る
tirar dez na prova.
休みを取る
tirar férias
コピーを取る
tirar cópia.

うーん、tirarはニュアンスをつかむのが難しい。

passar

英語のpassにあたる。
この動詞も多くの場面で使う。

通る、通過する
passar a fronteira.
国境を超える

passar a idade de~
~の年齢を超える。
経験する、耐える
passar fome
飢える
(時を)過ごす
passar as férias.
休暇を過ごす
調べる
passar pelas olhos.
ざっと目を通す
渡す
Pode me passar sal?
塩を取ってもらえますか?
合格する
Ele passou prova.
彼は試験に合格した(通った)。

まだあるがよく使うのはこんなもの。
passarは基本どんなものでも“滑らかに移動する”イメージだ。
“髪をなでる”という場合も、passar cabelosと言う。
こう言う訳がある、と丸暗記するよりも、ものが“滑らかに移動する”、イメージで覚えたほうが応用が利くと思う。(“滑らかに”とつけたのは試験に合格したり、髪をなでる、という意味からだ)。

少し詳しく解説するのはここまで。また動詞のことは少しずつ、この記事に追加できればと思う。

その他

arrumar
arrumarは基本“整頓する”とか“片づける”という意味だが、とりあえず、きちんと整っていればなんでもarrumarだ。例えばスーツなどを着て身なりを整えている状態もarrumadoと言う。

olhar
ver
assistir
ども単語も“見る”という意味で使うことが多いが、英語で言うとolharはlook atでverはsee、assistirはwatchだと思うと違いが分かりやすいかもしれない。大体ニュアンスもそれぞれの英語にそっくりだ。