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ポルトガル語を勉強するうえで、困難なポイントと乗り越えるコツをまとめるよ。

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僕は英語がまだほとんど話せないうちから、ポルトガル語の勉強を始めた。だからなのか、結構話せるようになったと思えるようになるまでにはかなり苦労したし、初めのころは、自分には一生、外国語は話せないのではないか?と感じることもあった。
ポルトガル語は英語とも少し違う。
ネットを徘徊していたら、こんな記事を見つけた。

ポルトガル語の習得には三ヵ月あれば十分。

僕はこれには賛成しない。
余程センスのある人ならば、そういうこともあるのだろうが、ほとんどの人は、そんなことはない。1年、2年、3年と勉強し続けて少しずつものにしていく。
これからポルトガル語の勉強を始めるという人、もうすでにやっているという人。今回はそのような人に向けて、ポルトガル語のどのような部分が僕たちにとって難しいと感じるのか、またそれをいかに乗り越えるか、というのをまとめようと思う。

東洋言語(日本語、韓国語)との語順の違い

ポルトガル語だけでなく、英語でもそうだが、一番ネックになることの一つとして、重要な部分を先に持ってくる、というこの日本語との語順の違いが挙げられる。
あるとき、ずっと考えていた。どうやっていわゆるこの“英語脳”というものを作ることができるだろうか、と。

(1)まず一朝一夕に変わるものではないことを受け入れる

何をいまさらと思われるかもしれないが、一つの精神論だ。
僕たちは“日本語”という極めて難しい言語を一瞬でマスターしたわけではない。
生まれてすぐの赤ちゃんのうちから、両親が話すのをずっと聞いている。
赤ちゃんが話を始めるまでに1年から1年3,4カ月もの時間がかかる。その間ずっと周りの人間の言葉を聞いているのもかかわらず、ポツリポツリと話し始めるのが精一杯だ。
小学校でも、中学校でも、高校でも国語の授業がある。
国語、すなわち日本語の授業が。
膨大な時間と練習を通して築き上げてきたものをそんなに簡単に変えられるはずがないのだ。
だからまずは、肩の力を抜くところから始める。
心配することはない。
必ずできるようになる。
僕たちはこの難しい日本語をペラペラなレベルで話しているのだから。

(2)外国語を話すのは不自由だと思い込んではいないか?

また少し精神論。
僕たちが外国語を使うとき“使いづらい”と感じる。
でもそれは正しい認識ではない。
ネイティヴは言いたいことをすべて、自由自在にポルトガル語で話す。
僕たちが日本語で話すのと同じように、ブラジル人はポルトガル語で自由に話す。
言語は自由に、どんなことでも表現できるようになっている。
確かに日本語は助詞が発達しているので語句の並べ方は比較的自由だと思う。
西洋言語はおそらく、感情を乗せるために、大切なことを先に言う。
その根底には“真っ先に伝えたい!”“自分の気持ちを相手とすぐにでも共有したい!”という強い意志があるように感じられる。
基本はそれだけだ。主語のすぐ後に動詞を置く。
そして、付け加えたいことを後から後から“自由に”付け加えていく、そんなイメージを持つと良い。
“言語は自由だ”という強い意識を持つ。

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(3)語順の囚われすぎず、言いたいことをどんどん口にしていく

ポルトガル語は英語よりもほんの少し、この部分が柔軟な気がする。
単純に“言いたいことをその如くの順に並べて話す”これでも十分伝わる。

例えば次の文

“すべての言語は、その理由は分からないが、ある期間を経るうちに変化する”
Todas as linguas vão mudar durante passar algum tempo sem compreensão dessa razão.

となるだろう。
しかし口頭では、

Todas as linguas, não sabemos dessa razão mas,durante passar algum tempo, vão mudar.

このようにすると日本語の語順にとても近いことが分かる。文章を作るときはまだしも、話の中ではこのような言い方は普通に出てくるし、ほとんどはそれほど問題なく伝わるだろう。
語順にとらわれすぎないで欲しい。
思いついたフレーズをどんどん言葉にする。
常に完璧なきれいな文を作りながら話していく必要は全くない。
最初の頃は例文のようなものから始め、徐々に修正して話せるようにしていけばいい。

ポルトガル語の発音の難しさ

英語とも少し違う、ポルトガル語の日本語にはない独特の発音があり、これも数日でマスターできるものではないと思う。
そもそも日本語の発音は簡単であるし、複雑な口の形や舌の力を使ったりすることはない。
ポルトガル語は基本はローマ字読みだが、難しい発音は別にしっかり発音の練習をすること。
具体的には僕はブラジルに居た時、1か月間、とても頭のいいブラジル人と毎日1時間発音練習を続けた。発音の正しさは、リスニング、スピーキング、リーディング、この三つすべての能力に圧倒的な影響を及ぼすと(特にポルトガル語の場合)、僕は経験的に思っている。以前記事を書いたので、そちらを参考にして欲しい。

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動詞の活用が死ぬほど多い

英語の動詞の活用はどれくらいあるだろう?
現在形、過去形、現在分詞、過去分詞、三単現のs、せいぜいこの5つくらいである。
ポルトガル語の動詞の活用は実に30個ほどある。
主語によって変わるからだ。
Eu(私), você(あなた),nos(私たち),vocês(あなたたち)、この4通りに対して、現在形、不完全過去形、完全過去形、大過去形、過去未来形、未来形、そして接続法の現在形、過去形、未来形がある。
単純に4×9をしたら、36だが、若干全く同じ形もあるので、30個ほどだ。僕も全部は覚えていないが、ほとんどは覚えている。

ポルトガル語の勉強をしている人に、活用形をどのように自分のモノにしていくか、簡単に僕の考えをまとめた。

(1)まず活用の全体の傾向を簡単に頭に入れる。

eu  (一人称単数)→ (一・単)
você (三人称単数)→ (三・単)
nos  (一人称複数)→ (一・複)
vocês (三人称複数)→ (三・複)     とする。

まず、(一・単)と(三・単)は活用の形が似ている。同じところもある。そして(一・複)は大体(三・単)に~mosがついただけ。(三・複)は(三・単)に~amがついただけと覚える。(勿論若干違うところもある。傾向としてだ)
つまり、先んじて覚えるべきは、(一・単)と(三・単)だ。
(一・複)と(三・複)は、それに対して、傾向的にどのように変化するかで覚える。

ちなみに(一・単)(三・単)(一・複)(三・複)の中で使用頻度で並べると、

você(三・単)> eu(一・単)≧ nos(一・複)> vocês(三・複)

となる。
最も大切なのは、(三・単)の形。ここを起点に覚える。

(2)よく使う時制から覚える

使用頻度から覚える時制の重要度を示すとこうなる。

(現在形),(完全過去形)≧(不完全過去形)>(過去未来形)>(未来形)>(大過去形)      ※接続法は含めてません。

まず、大過去形は僕は使ったことはないし、聞いたこともないので除外。覚える必要はない。
未来形は口語では、ir+動詞で未来を表すのがほとんどだから、使用頻度は少ない。
ただたま~にブラジル人は会話で未来形をぶっこんでくる。まぁいずれにせよ、覚えるのは最後だ。
過去未来形は婉曲な丁寧表現で使うし、たまに過去未来の時制で使う。
過去未来形は覚えるのはたやすい。原型に~iaをつける。それだけだ。
するとまず覚えるべきは、(現在形)と(完全過去形)ということになる。
頑張って覚えよう。
一つ注意点だが、現在形の(一・複)と完全過去の(一・複)は形が全く同じなので知っておくこと。
(要するに現在か過去か、文脈から判断するしかないということ)

不完全過去は便利なのでぜひ使いこなしたい
以前記事を書いた。

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(3)不規則動詞、助動詞の活用を覚える

これは近道はない。
頑張って覚えよう。
(1) の全体の傾向はここでも同じなので、不規則動詞と言っても、どのように活用するか、予想できるようになる。
また例えば、
manterやconterはterと同じ系列であるし、
supor やcomporはpôrと同じ系列だ。

(4)何故主語によって活用形が変わるのか?

最後になぜ、英語はbe動詞しか主語によっては活用が変わらないのに、ポルトガル語は全動詞でこのようなことが起こるのだろうか?

その理由は
“英語は主語を省くことができないのに対し、ポルトガル語は主語を省くことができる!”からだ。

例えば

Nos sabemos que Trump ganhou na eleição de presidente.
私たちはトランプが大統領選挙で勝ったことを知っている。

という文は

Sabemos que Trump ganhou na eleição de presidente.

とすることができる。

動詞で主語が変わる。
すなわち、動詞の活用が多いのは、
主語を動詞に含めてしまって少しでも話すのを簡略化しようとした結果なのだ。
少しでも話しやすくしようとした結果だ。
慣れてくれば、上のような主語を省いた言い方もさらっと出てきて、快適さを感じるようになる。
活用が多いのは、
覚えることがたくさんある苦労ではなく、それを超えた先にある便利さであり、福音だ!と思って乗り越えて欲しい。

リスニングが難しい

リスニング、ブラジル人同士の超早い会話を聞き取るのは、これは達人クラスなのでおいておく。
とりあえず、できるようになりたいのは、ブラジルのニュースやインタビュー、ラジオなどを理解することだ。
とはいっても、ポルトガル語のリスニングは英語よりは簡単なんじゃないかと個人的には思っている。
マスターするための基本的な3ステップを挙げる。

(1)きれいな発音を自分が身につける

すでに何度も述べた。
自分の中にない発音を聞き取ることはできない。

(2)単語力をある程度身につける。

単語が分からなければ、どうしようもない。単語力をまずある程度強化するには数ある単語帳の中でも ニューエクスプレス ブラジルポルトガル語単語集が一番おススメ。

(3)ひたすら聞く

ラジオやネットでひたすら聞く。ちなみに流し聞きは絶対に良くない。あまり意味はない。しっかり集中して何を言っているか理解しようと思いながら聞く。ずーっと聞いていると少しずつ理解できる量が増えていく。

僕が感覚的に感じるリスニングのポイント
聞き取った単語を聞き取った順にその如くに理解していく。
単語は一つ一つしっかり聞き取るが、文の意味は文全体で理解する(これ以上説明不可)
分からない単語などが多数出てきても、右脳をフル回転させて、想像で補ってでも文全体の意味を理解しようと努力する。
上記のようなイメージで50%、60%、70%、80%と徐々に理解できる割合を上げていく。

僕もはっきり言って全然完璧ではない。
話す人のスピードや内容によって、60%~90%理解できる程度だ。

接続法を使いこなすのが難しい

③と被る内容だが、接続法が最初はよくわからない。これに対しては次の3ステップで身につけて言ったらいいのではないかと思う。

(1)まずは文法書を見て、基本的な内容を理解する。

出来れば何冊かの参考書で例文に目を通すと良い。

(2)よく使う仮定法をフレーズで暗記しいつでも引き出せるようにしておく。

これについては以前書いた記事に載っている。

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(3)ポルトガル語の書籍を通して、多くの接続法の文に触れて、本質的な理解をする。

多くの接続法の文に本の中で出会っているとこういう場合は接続法の形を使う!というのが何となくわかってくる。

以上。ポルトガル語の勉強をしている人に、少しでも参考になればいい。
随時、加筆修正します。