Astronaut

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【現代を生き抜く思考力】考える力を身につけるのに最適の本を6つ紹介するよ。

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考えるということはとても難しい。
多くの人が何かを考えているようで、それは本当の意味で考えているというよりもただ思っているとか思い浮かんだとかそのレベルの思考で終わることが僕たちは少なくない。そもそも日本の教育の仕方自体が考えるというよりも知る、覚える、詰め込むといったやり方を土台としているので、学生時代如何に成績が良かったとしてもそれは、暗記するのが得意だったとか、傾向と対策で点数を取ってきたということが多く、実践的にはほとんど役に立たない。しかし、自分の頭で考えるということが出来るようになれば、周りの人がどのように生きているかは関係ないし、職場でもそれは大いに助けとなってくれる。

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Astronaut Presents
今回は考えるということを少しでも得意になる、またはその具体的な方法が身に付く本をいくつか紹介しようと思う。考え方を提示している本はたくさんあるが、考え方だけではいざ実践しようと持った時にどうやればいいのかと言うことが分からない。僕たちが知りたいのはどうやれば考える力が磨かれ、より深い思考にたどり着けるかということだ。つまりその具体的な方法と道筋である。今回は比較的実践的な本をピックアップして載せることにする。


考える技術、書く技術

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バーバラ・ミント著
初めてこの本を読んだときに衝撃が走った。書いた人は本当に天才だと思う。高校や大学の授業などでこういう実践的な内容を習うことが出来たらどんなにいいだろうかと思ったのを覚えている。この本はまず文章を書く、その書き方から始まり、文章の構成が正しいかをチェックする方法、そして自分の考えをさらに深める技術までがそろっている。文章の書き方を要約すると、文章とは必ず、読み手のある疑問に答えるものでなければならないとのこと。考えをピラミッド型に並べ、同列のラインを要約したものが一つ上の段のメッセージになる。それを要約したものがさらに上のメッセージになるというもの。考えをピラミッド型に並べたものが最も読み手が分かり易い、理解しやすいものになるのだそう。これはおそらくどんな仕事をしていても役に立つ内容だと思う。仕事で報告書を書くときもそれを通して自分が一番伝えたいメッセージは何なのか?と言うことをしっかり定めてから、それを言うために他の内容を述べていく。プレゼンを作る時も同じだ。僕は、職場でプレゼンを作るときはまず、ただ一つ一番重要なメッセージは何だろうかと言うことを決めて、そのために必要な内容は何かを決めてから作るようにしている。逆にそういうことをあまり考えていない人の発表は、で何?って言いたくなるぐらいにメッセージがはっきりしていないことが多い。ただ僕も、文章の構成が正しいことを確認する方法や、考えをさらに先に進める方法は身につけられていないのでまた読みたいと思っている。ここに書いてあることをすべてマスターしようと思ったら、半年、いや一年以上かかるかもしれないと本気で思う。




思考の整理学

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外山滋比古 著
外山滋比古先生の有名な本。
僕が最初にこの本を読んだのは、大学生の頃だった。東大、京大で一番読まれた本と謳っていたので読んでみたが、考える技術、書く技術ほどではないが、参考になる話が山ほどあった。そのいくつかを挙げよう。日本の教育ではテストの点数がよく取れるだけで自分で考える力のない人を作るだけであること。外山教授はそのような人間をグライダー人間と呼んでいる。すなわち、自分で飛翔する能力のない人間。一度上がったところから、緩やかに下降していくしかできない人間。そうではなくて飛翔能力が本当に必要な力だと述べる。じゃあそのためにどうすればいいのかということが外山教授の視点から書かれている。例えば忘れることの美学。一度忘れることによって、その内容が次に頭に浮かんだ時にまた別のアイデアや見方をもって生まれ変わる。何か思いついたことがあったら、とにかくメモをして残しておくのだそう。そして、一度忘れて、ある程度時間が経ったころにもう一度見てみる。すると、以前には思い浮かばなかった新しい発想がわいてくるという。メモというかノートに起こしておいて時間をおいて考えを発酵させるのが素晴らしいアイデアにつながりやすい。一度忘れてフラッシュバックさせるというのはとても良いと個人的経験からもそう思う。経験を積んだり、知識が増えると、全く同じ事柄でも違って見えてくることがあるからだ。また外山教授は朝の時間を大切にしているらしい。人は寝ているときに一日のうちに脳に入ってきた情報を整理している。だから、寝て起きた後はスッキリしていて、頭の回転がいいのだという。例えば誰かにあてた手紙を翌朝もう一度見返してみると、何でこんなセンスのないことを書いたのだろうと不思議に思いたくさん修正することになるらしい。朝の頭がさえている時間を持続させるために朝ご飯は食べない方がいいと言っている。これは僕も個人的にはその通りだと思う。昔はよく朝ご飯を食べないと頭に糖分が行かずに勉強できないと言われたが、むしろご飯を食べると人は眠くなる。それよりも朝起きてから空腹でいる間は本当に頭がすっきりしていて作業がはかどるのを僕もよく感じる(だから常にではないが、朝ご飯を抜くことはしょっちゅうだ)。等等。ほかにも参考になる話がたくさんあった。




ゼロ秒思考

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赤羽雄二 著
頭の回転が速い人が世の中にはたくさんいる。一方地頭は悪くないんだけど、スピードが何より重要視される昨今、頭の回転が遅く作業や仕事が遅いと周りの評価を得るのが難しい人もいるのではないかと思う。頭の回転が速い人はどんどん思考を前に、また先に進めていけるし、アイデアもたくさん出せるし、一目置かれることも多い。この本はそんな素早い思考をだれでも身に付けられる方法を非常に端的に提示している。筆者は、“本質的に頭の悪い人間は一人もいない”と思っているとのこと。その発想が何より素晴らしいと感じた名本。僕はあまりこういうノウハウ本は読まないのだけれど、これは本当に読んでよかったと思う。ゼロ秒思考に至るやり方はすごく単純。ひたすらメモを取る。1分という限られた時間の中でメモを出来る限り多くとる。それを毎日10分ほどやり、半年、一年繰り返すとゼロ秒思考と言う境地に辿りつけるようだ。正直僕はそこまではやってないけど、メモの取り方や早い思考への挑戦は今もやっている。本書には超具体的に1分メモトレーニングのやり方が載っているので、気になる方は見てみてください。かなり細かく載っています。それは筆者が何千人と言う人に指導してきて、最善のやり方として見出したものなので、只メモを取るだけでもいいんですが、効果性を上げようと思ったら、この本に書いてある通りにやるのが一番いいだろう。




世界はシステムで動く

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ドネラ・H・メドウズ 著
これはどちらかと言えば考え方を身につける本。
システム思考の第一人者として有名なドネラメドウズのシステム思考の入門書。ハッキリ言ってシステム思考なる考え方は突き詰めれば、かなり深いもので、そこまで行くと逆に大変なので、このくらいの本でシステム思考の基本を押さえておけば何の問題もないと思う。知らないというだけでこういう発想が全くできない人も世の中には腐るほどいる。僕は『学習する組織』とい本も読んだけど、あそこまでしっかりしたものを読む必要はない。世界はシステムで動くは、いかにシステムを理解することが重要であるか、どんなものでも単独で存在するものはなく、システムの中に組み込まれていて他のものとの関連性から問題の原因を探る、その時にシステムそのものに問題があるという考え方。問題の本質は何か?と言うことを理解するための本。システムに問題があるということを知っているだけでも、人に対して問題を見出すよりももっと本質的な解決や考え方が出来るようになる、少なくとも見方が出来るようになる。例えば、今、日本政府は働き方改革を唱えている。プレミアムフライデーなどを実験的に投入し、そのフィードバックをしたりする。しかし、その場合、本当にそのような実践的な行動のみで働き方改革が実現できるのだろうか。もっと本質的な原因は何か?つまり滅私奉公で死ぬほど一生懸命に働かなければならないという発想が人々の中に染みついているということはないだろうか。例えば、メディアはGNPとかGDPという言葉を口にする。それを指標にして、景気が前進したか、発展したかを測ろうとする。筆者曰くGDPと言う言葉は人の幸せとそこまで強い関係性はない。メディアがそういった言葉を使うたびごとに、一般人の中に、“あぁ景気が横ばいだからもっと頑張らなくてはいけない”とか“日本人は生産性が低いからもっと生産性を挙げなくてはならない”といった潜在意識が刷り込まれる。その潜在意識が問題なのだ。日本人は例え全体で生産性を少し落としたとしても、もっとゆとりをもって生きることで今よりも幸せになれる人が増えると僕は確信している。幸せはお金で買えるものではないからだ。極端に言えば、メディアの在り方が問題であり、“GDP”,“GNP”,“生産性”といった言葉を使うこと自体が問題である。まるでそれが増すことで我々が幸せになれるように錯覚させる仕組みがあるということだ。このように問題のある一点だけを見るのではなく、それを創り出しているシステムとインプット、アウトプット(本の中ではフローと呼んでいる)の関係を見つめることが出来るようにする良本。




考具

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加藤昌治 著
超具体的に、アイデアを出す方法論集
考具というのは、考える道具と言う意味から来ている。いざ何かを考えようと思い、ノートと鉛筆を手にしたところで実際にどのように考えればいいのか?と言うことを理解している人は意外と少ない。勿論様々な場面で漠然と何かを考えてはいるのだけれど、深い考察や全く新しいアイデアにつながるということはめったにない。この本は、超具体的に色んなアイデアをひねり出すための方法を教えてくれる。羅列のように考える方法が順々に載っているので、その中で自分に合っているものをいくつかピックアップして使い込んでいけばそれは立派な武器になる。ちなみにこの本の中で僕がよく使っているのは、カラーバス、アイデアスケッチ、マンダラート、オズボーンのチェックリスト、この辺りかな。後のはほとんど使っていない。こういうものは、知っているだけではまだ実践的なレベルには至らない。それを用いて実際に考えを深める練習を常に繰り返していく中で徐々に自分のものにしていく過程が必要だ。




論理トレーニング101題

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野矢茂樹 著
この本は論理的なテキストを読解・執筆するための教科書のようなイメージ。接続詞で規定されるロジックに始まり、論証図を用いた論旨骨格を理解するためのトレーニングへと続く。ぱっと見は地味なレイアウトで、内容的にもそれなりの思考力を要するが、図示が多いため分かり易いのがいい。ただ思ったよりも結構難しい内容になっている
東大に入ったら進められる本とのこと。習うより慣れよという事でトレーニングが多くを占めているので実践的にものに連結されやすいと思う。そして無駄がないのでどんどん身になっていくだろう。物事の論理的把握をしたい人にはかなりお勧め。




とりあえず6つ程挙げてみました。 個人的にはどれもいい本だと思いますが、全部は見なくてもいい。イメージとしてこの中のどれかを何回も繰り返し実践していく中で、考える力が身についていくのはないだろうか。僕もまだまだその中途であるので、引き続き実践していきたいと思っている。ただ、一つ目の考える技術、書く技術だけは個人的には別格の超名本なので一度も読んだことのない人は必ず読んでおいた方がいい。絶対に損はしないと断言できる。