Saudades

ポルトガル語、宗教研究、株式投資を極めるwebメディア。飛騨高山についても発信中。

無意識に負けやすいトレードになっていませんか?初心者投資家が必ず知っておきたい行動経済学の8つの効果

スポンサードリンク

f:id:my-load:20191230012235j:plain

こんにちは。
株式でもなんでも、投資を実際に行ってみると精神面が大きな影響を及ぼすことがわかります。
株価が上がって利益が出ているときはいいですが、評価損が出ているときに損切りするのか、ポジションを継続するのか、取得額を下げるためにナンピンするのか、それぞれの選択とタイミングでリターンもリスクも大きく変わります。
僕の場合は上がる前提で株式を現物で購入することが多いので下がった場合に早く損切りしたくなりますし、早く上がってほしいと焦るような思いがわいてくることが多いです。
損切りしたのにすぐにまた上がりだしたりすると、どうして自分で購入した根拠を信じられなかったんだろうと反省することもあります。
また一度利益確定した銘柄は高値を更新すると買い戻すのが億劫になったりもします。
それらは人間の行動経済学で説明されており、知らず知らずのうちに人間は期待値の低いトレードを行ってしまうというわけです。 しかし、知的に理解できていれば、必要以上に熱くなり大きなリスクをとることも避けられますし、心理的に余裕をもって客観的に取引を行うことができるようになります。

ということで今回は、行動経済学で知られている、期待値の低いほうに投資させるバイアスがかかる行動経済学についてまとめました。
投資で負け癖のある人は思い当たる節があるはずです。


初心者投資家が必ず知っておきたい行動経済学の8つの効果

リスク回避を重要視する『プロスペクト理論』

プロスペクト理論(プロスペクトりろん、英: Prospect theory)は、不確実性下における意思決定モデルの一つ。選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデルである。

有名な経済学者のダニエル・カーネマンがの実験の中で行った以下の質問にそれぞれ答えてみてください。

質問1
A. 100%の確率で5万円がもらえる。
B. 50%の確率で0か11万円がもらえる。

質問2
A. 100%の確率で5万円の罰金が与えられる。
B. 50%の確率で0円または9万円の罰金が与えられる。

この質問をすると、質問1ではAを選ぶ人が多いのに対し、質問2ではBを選ぶ人が多いそうです。
利益が得られる場面では確実性を重要視し、損失を被る場面では、不確実な選択肢にかけたくなります。
ですがここでそれぞれの期待値を考えてみると以下のようになっています。

質問1
A. 5万円
B. 5.5万円
質問2
A. -5万円
B. -4.5万円

わかりますか?
つまり質問1も2もBが正解です。
期待値が高いんだから当たり前ですよね。でも投資の場面では無意識の内にAの選択をしてしまうことがあります。
もちろん1のAでは50%の確率で何ももらえないわけですが、投資の中で取引を繰り返せば、期待値の高い取引に徹底すればリターンは必ず大きくなるはずですよね。

このプロスペクト理論の結果、利益確定は早くなって損切は遅れたり、評価損を消そうとしてリスクの大きなポジションをとってしまうことに繋がります。
大きな損失を出した後はその穴を埋めようとしてついついリスクの大きな取引をしたくなりませんか?そういう状態で行う取引は無意識の内に負けやすいものになってしまうのです。
怖いですね。

意思決定を正しく行うには、同様の取引における過去の勝ち負けはどうだったかを振り返ってみましょう。


投資で上げた利益を軽視する『ハウスマネー効果』

ハウスマネー効果とは、幸運によって得たお金は努力して得たお金よりも荒っぽい使い方をするという効果です。
よく挙げられる例として、カジノなどのギャンブルで設けた資金を再びギャンブルに使ってしまうケースがあります。ハイリスクの賭けを繰り返し結局はゼロになってしまうことも少なくありません。

投資で買った金だからといってつい必要上に消費をしてしまったり、再投資でリスクの大きなところに入れてしまうことです。
どうせ勝った金だからと思ってリスクの大きな取引をすることは避けるべきです。
投資得られたお金は会社に勤めて得た給料と同じだと思うようにすると良いでしょう。

たまに大きな勝ちがあっても、汗水流して得られたお金と同じようにとらえましょう。


損失を取り返そうとしてリスクの高い取引に臨みたくなる『ブレークイーブン効果』

ブレークイーブン効果とは、「なにか損失を受けると、 その損失分を取り返そうとして、普段よりも積極的にリスクを取ろうとする」 という心理状態のことを言います。

僕の場合は月ごとに目標額を立てているので、その月に達成できないとすこしイラっとします。(実際達成できないことも多いです)
しかし、ある月でマイナスだと、せめて何とか±くらいまでは持っていこうとして、普段と異なるやり方で投資したり、信用で大きなリスクを取りに行きたくなります。

ですが、そこで冷静にならないといけないのは、今月既に目標を達成していたとしても同じ取引を行うだろうか、ということです。 そのように考えるとここはやるべきではない、と考え直すことができます。

評価損があってもすぐに取り返そうと焦らないことが大切です。


過去の痛手がリスクテイクに消極的にさせる『スネークバイト効果』

「スネークバイト効果」とは、「損失を出してしまった後に、さらに損失が大きくなってしまうのではと感じ、それ以降にリスクを取らなくなる」という行動心理学です。

これもありますね。
特に結構自信があるポイントで比較的大きく投資を行ったのに大きく負けた、という場合に同じやり方をしたくなくなります。

大きく負けた記憶は強く残るものです。
ですが冷静に考えれば、どんなにファンダメンタルズやテクニカルで分析しても100%思った通りになるなどということはないので材料はそろっているのに過去の負けを気にしすぎて適切なポイントでINすることができないというのはもったいない話ですよね。

勝てる根拠があれば、堂々と取引をしよう。


自分で保有しているものの価値が実際以上に上がる『保有効果』

保有効果とは自分が所有しているモノに高い価値を感じてそれを手放すことに抵抗を感じてしまう心理現象です。

保有効果が起こる原因は以下の3つと考えられています。
1.自分が持っているものに価値を感じる。
2.自分が感じる価値は他人も感じるはずだと考える。
3.手に入れるよりも失うことを恐れる。

僕は信用も現物も行いますが、特に現物で所有している株に対して自分の中で愛着を感じるような感覚があります。

しかしだからと言って必ず上がるわけではありませんし、下がり始めたら損切も考えなければいけません。
株で大損するのは大別すると以下の二つではないでしょうか?
1. 信用でポジションをとっている銘柄が暴落した。
2. 損切りすべき株を所有し続け、上がると思い込みナンピンした。

僕は上げ相場で追加は行いますが、ナンピンはあまりしません。

また自分としては好材料がありそうだからと思って購入してもほかの投資家たちが同様に好材料と考えているかはわからないですよね。

投資の参考になるサイトの掲示板などを見てみると、その株を所有している人は必ず上がると信じ込んでいるのはないかと不思議に感じることもありますよね。でも自分としては購入するほどでもないと。

これらはこの『保有効果』によるのではないかと思います。

大塚家具の株で大損した人がテレビでコメントしていたのをたまたま見ましたが、それは株主がもっと早く損切りしなかっただけですよね。

自分が所有している株が必ずしも良い銘柄とは限らない。


局所的な最初の情報に大きな影響を受ける『アンカリング効果』

アンカリング効果とは、最初もしくは同時に提示された特定の特徴や数値(価格)、情報が印象に強く残ってしまい、意思決定や判断に影響をおよぼす傾向のことです。 ヒトは、情報が十分にそろっていない場合に、特定の特徴や情報の断片を重視しすぎる傾向にあります。

例えば、低値から既に結構上がっている銘柄にはあまり手を出したくないですよね。低値の株価を基準に考えてしまっているからです。
また一度売却した銘柄がさらに上昇しそうになっても同様の心理状態に陥ります。
しかし実際は、過去の株価や自分が最初に購入した株価や売却した株価は今後の株価の上昇とは無関係の事柄のはずです。
まだ上がるというのであれば購入すればいいだけの話です。
有名投資ブロガーの『まつのすけ』さんは一度売却した銘柄を高値で買いもどすのを躊躇しないようにし、この『アンカリング効果』に打ち勝つように努めているそうです。

過去の株価や断片的な情報は今後の株価上昇とは関係ない、かもしれない可能性を考慮しよう。


遠い未来を過小評価する『双曲割引』

双曲割引(そうきょくわりびき、英: Hyperbolic discounting)は、行動経済学の用語で、「遠い将来なら待てるが、近い将来ならば待てない」という、今までの経済学理論では説明できない非合理的行動を説明する概念として注目されている。

以下の質問1,2それぞれでA,Bどちらかの選択肢を選んでください。

質問1
A:今すぐに9000円もらう。 B:1年後に1万円もらう。
質問2
A:10年後に9000円もらう。 B:11年後に1万円もらう。

一般的に質問1ではAを選ぶ人が多いのに、質問2ではBを選ぶ人が多くなります。
しかしよく考えてみると差がある期間は1年間で金額は1000円分と両者は同じです。これは人間は『近い未来』を価値視する傾向があり、10年後や11年後は同様に『遠い未来』として認識されてしまうためです。

僕も中長期でホールドすべき局面で、目先の利益を優先して利益確定してその後にさらに値上がりして、より大きな利益を取り逃がしたことは何度かあります。
それを避ける方法は目標売却株価と投資期間をファンダやテクニカルであらかじめ定めておくことだったり、上値余地がまだあるか否かをよく吟味して取引を行うことだと思います。
ただ大前提として、今すぐ利益確定をしたくなる心理作用があるということを知っておいて損はないかと思います。

まだ上値の余地はないか?乖離率は十分か?売りのサインは出ているか?客観的事実を基に利益確定をしよう。


主観や経験によって確立がゆがめられる『ギャンブラーの誤謬』

ギャンブラーの誤謬とは、自分の主観や経験によって、合理的な根拠がないにも関わらず確率論に基づいた予測が歪められてしまう心理現象のことです。

例えばコイン投げをして10回連続で裏が出ていたら、そろそろ表が出るだろうと考えますよね。つまり表にベットしたくなるということです。
しかしコインを投げて裏表が出る確率は何回やっても二分の一です。
同じなのです。

最初に上昇する狙いで株を購入したのに下落が続いていたとして、ちゃんと事前に好材料などを調べて購入しているという自負とともにそろそろ反発するだろうと思ってナンピンするとさらに下がって含み損が拡大する、ということはありませんか。
『陰線が続いているからそろそろ反発』というのは根拠のない話であり、そのまま下がり続け、損失を広げるリスクが上がります。

そろそろ反発するはず、は客観的根拠のある予測か?


大衆の意見に流される『バンドワゴン効果』

バンドワゴン効果(バンドワゴンこうか、英: bandwagon effect)とは、ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果。

多くの人が良い銘柄だと思っているからといって、上がるとは限らないということです。僕自身yahooファイナンスなどの掲示板を見ることはありますが、そこで買いたい人が多いからと言っても株価が下がることはよくありますよね。
皆が支持しているということは株価にはすでに織り込み済みの可能性も高いですし、機関投資家はアルゴリズムを利用しているので大衆心理を逆手に取ることも大いに考えられます。

取引をする際には自分で意思決定したものか、それとも他人の意見や情報に流されてのものなのかということをはっきりさせてから取引しよう。


はい。ほかにもいくつかありますが、自分自身の取引を振り返ってみて特に重要だなと感じたものをいくつか取り上げました。負けた取引や利確が早すぎた取引などはこうした心理効果によく当てはまっていることも多いですよね。
負け癖を亡くしていきましょう。
じゃ。