ポルトガル語で『野菜』という意味の言葉は『verduras』と『legumes』があります。
単語帳などでは結構『verdura』が載っていることが多いですが、ブラジルでは『legume』もよく使われます。
私もブラジルで『あれ?legumeのほうがよく使うじゃん』と思ったことがありました。
そこで今回は一体どういうときに『verduras』を使い、『legumes』を使うのかという違いについて解説します。
ポルトガル語で『野菜』を意味する『verduras』『legumes』の違いは?
端的に言うと以下のようになります。
『verduras』:葉や花、つぼみ、茎を食用とするもの
『legumes』:果物や種子部分を食用とするもの
つまりジャガイモとかニンジンとかは根なので、種ではありませんが『legumes』になり、レタスやキャベツのように葉っぱを食べるものは『verduras』に属します。
後でまとめて載せてますので参考に。
ただし『legumes』の中にはいくつかカテゴリがあり、分かりづらい原因となっています。
『legumes』とそのカテゴリには何が含まれるの?
『legumes』の形容詞である『leguminoso』とは『マメ科の』という意味なので、そのように連想すると分かりやすいです。
じゃがいも、にんじん、とうもろこし、トマトなどはいずれも『legumes』に含まれます。ただしそのカテゴリは『legumes』の中でも別々だったりします。
『legumes』の中にあるカテゴリ
『legumes』をカテゴリ別にみると次のようになります。
frutos(果物)
このカテゴリにはabóbora(カボチャ), berinjela(なす),chuchu(ハヤトウリ), tomate(トマト), pepino(キュウリ)など種子や果実を食用とする野菜です。
果物は、laranja(オレンジ), maçã(リンゴ) , banana(バナナ)のように甘いか、または柑橘系の風味を持つ食用果物を含みます。
raízes(根)
ここにはbatata(ジャガイモ),beterraba(ビート), cenoura(ニンジン) ,mandioca(キャッサバ)のように地下で育つ食用植物を含みます。
leguminosas(マメ科)
Feijão(フェイジョン), grão-de-bico(ひよこまめ), ervilha(えんどう) ,soja(大豆)などの豆類です。
cereais(穀物)
Arroz(稲), trigo(小麦), milho(トウモロコシ)など穀物が属します。
oleaginosas(採油植物)
castanha-de-caju(カシューナッツ), noz(くるみ), castanha-do-pará(ブラジルナッツ) amêndoas(アーモンド)などが属しています。
このようにしてみると『legumes』は非常に広範囲の野菜や穀物に対して使われていることが分かりますね。
主要な『legumes』の例まとめ
先述しましたが、以下のものは『legumes』になるのでまとめて記載します。
Amêndoas:アーモンド
Arroz:稲
Batata-inglesa:ジャガイモ
Beterraba:ビート
Castanha-de-caju:カシューナッツ
Castanha-do-pará:ブラジルナッツ
Cebola:玉ねぎ
Cenoura:にんじん
Ervilha:えんどう
Feijão:フェイジョン
Grão-de-bico:ひよこまめ
Mandioca:キャッサバ
Milho:トウモロコシ
Noz:くるみ
Soja:大豆
Trigo:小麦
ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎなどはいずれも『legumes』です。
『verduras』って何?
『verduras』は葉っぱや花を食用とする植物です。『legumes』よりも単純な分類で大丈夫です。
また『hortaliça』もポルトガル語で『veruduras』に近い『野菜』という意味ですよ。
主要な『verduras』の例
『verduras』の主要なものは以下になります。
Acelga:フダンソウ
Agrião:クレソン
Alcachofra:チョウセンアザミ
Alface:レタス
Brácolis:ブロッコリー
Couve:ケール、キャベツ
Couve-flor:カリフラワー
Espinafre:ホウレンソウ
このようにしてみるとやっぱり少ないですね。
ブラジルで『legumes』のほうが良く聞くな~と思ったのは間違ってなかったようです。
まとめ
ポルトガル語の『verduras』と『legumes』の違いについて紹介しました。
日本語とはちょっと異なる分類なのでブラジルに行くときに知っておくと便利ですよ。